【独立記念日】
原田マハ著
人生は長い。
立ち止まることはたくさんある。
それでも、小さな〝独立〟を繰り返していくことで、
目に映る世界は少しずつ輝きを増していく。
なによりも〝独立〟を果たした時、
きっと今までよりも少しだけ、
自分のことが好きになっているはずだ。
悩み、それでも頑張っている人たちに、
自分を好きになってあげていいんだよ、と言ってくれるような短編集。
(解説:瀧井朝世著)
色々な人生の、独立を描かれている短編集。
丁度私も転職を考えている時期、
背中を押してもらいたいと思って早速購入。
恋人と、愚痴を言うだけの同僚と、執着していた自分の人生と………。
様々な視点からの独立。
そして、短編集だけれど、
人物が繋がっている所も面白い。
心が温まるエピソードがたくさん。
タイトルにある「独立」とはどういう意味なのかを考えさせられる。
最後の解説も感動。
原田マハさん自身が今まで数々の経験をしてきたからこそ、書ける小説だと。
私はどのお話もとても好きだったけれど、
(オカメインコの話や、おじいちゃんが小さい子にお話をしてくれる話、キャリアウーマンとして勤める会社が破綻してしまった話他にも全部!笑)
やはり最後の「川面を渡る風」には感動だった。
幸せは直ぐ側にあるということ、
人の温かい想い、
言葉の表現が素敵で、読んでいるこちら側にも風を感じられる気持ちになった😊
なによりも、この表紙が好き☺️
また一冊、マハさんの小説が好きになった。