【太陽の棘】
原田マハ著
1948年、
戦後の沖縄を舞台に。
主人公のエドはアメリカ人の精神科医(軍医)として、沖縄に配属される。
日本人画家達との出会いによって、
熱い友情物語が始まる。
実話を基に描いた物語。
どの顔にも、
いかなる戦き(おののき)もなかった。
どの顔も、ただ、
光に満ちていた。
こうして、私は、
出会ってしまった。
出会いようもない人々と。
ゴーギャンのごとく、
ゴッホのごとく、
誇り高き画家たちと。
太陽の、息子たちと。
戦後間もない沖縄で、
画家たちの、
信念に自信を持って力強く生きる姿に感銘を受けるエド。
ラスト数ページ、
実際に目の前にその風景が広がった様で
涙が止まらなかった。
人種を越えて、ここまで友情が芽生えるのを日本人として嬉しくなった。
今日6月23日は、
太平洋戦争末期の沖縄戦が終わったとされる「慰霊の日」。